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ニューズレター 第108号(2019.1.28発行)

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 日本キャリア教育学会ニューズレター 第108号(2019.1.28発行)

                   発行:日本キャリア教育学会 情報委員会
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【 特 集 】新・執行部からの挨拶
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 1月から新体制となりました。そこで、執行部(会長、副会長、事務局長、
事務局次長)の方々に簡単な自己紹介と決意表明を依頼しました。
 

◆会長 下村英雄(労働政策研究・研修機構)

 このたび、会長を拝命いたしました下村英雄でございます。
日本キャリア教育学会は昨年40周年を迎えましたが、この記念すべき年に、
会長の大役を仰せつかりましたこと、身が引き締まる思いでございます。もと
より未熟者ではございますが、まずは三村前会長の学会運営方針を引き継ぎ、
また、この40年にわたる歴史と伝統を築き上げた諸先輩・諸先生方にご指導
を賜り、さらには、個々の会員の皆様にご協力をいただきながら、粛々と学会
運営に取り組んで参りたいと存じます。何卒よろしくお願い申し上げます。
 さて、このたび、会長に就任したとは言え、私自身が何か特別な抱負を掲げ
る必要はないのだと考えております。むしろ、会員の皆さんの研究や実践の発
表の場が、学会誌や研究大会、セミナー、研究会その他、大小の様々な機会で
数多く確保されるよう心がけたいと思います。今や1,000人にならんとする
会員の一人ひとりが、自分の持ち場で自分なりに参加し、発表できるような環
境整備を、地道にやっていくことが何よりも大切だと考えております。
 一方、学術団体として、政策科学としてのキャリア教育と学問としてのキャ
リア教育との関わりについても考えたいと思います。政策の近傍にある学会
の使命とは、国の施策としてのキャリア教育と正しく向き合い積極的に関わ
り合いつつも、同時に、その周辺に可能な限りたくさんの選択肢を用意してお
くことだと言えるでしょう。目下、主流のキャリア教育のオルタナティブを検
討し、時宜に応じて、政策担当者が潜在的に検討しうるメニューを常に用意し
ておくことが重要になります。
 最後に、だからこそ「キャリア教育」の言葉は、もっと広い意味で解釈され
る必要があるとも思います。学校現場で、先生方がいかに将来の進路や仕事、
キャリアについて指導するのかは、もちろん最重要の課題です。ただ、そこに
確固たる中軸があるからこそ、我々は、より自由に、より広く、より遠くに向
かってキャリア教育を拡張することも可能となります。人々のキャリアに影
響を与える社会動向は、次から次へとやってきます。自ずと求められるキャリ
ア教育のバリエーションも拡大していくことになります。そうした狙いや意
図を込めて、昨年、日本キャリア教育学会では40周年を記念したミッション・
ステートメントも作成いたしました。
 学会創立40周年は記念すべき年でしたが、年が明けて、次なる50周年に
向けてカウントダウンがはじまりました。様々な可能性と課題を等しく両の
腕に抱えつつ、その第一歩となる2年の任期を全うし、次なる10年に向けて
基礎を作って参りたいと考えております。
 とは言え、これは、会員の皆様お一人お一人の力があってはじめて成し遂げ
られるものと考えております。ついては、今後とも、何卒ご協力を賜りますよ
うお願いを申し上げる次第でございます。
 今後ともよろしくお願い申し上げます。(学会HP「会長メッセージ」もご
覧ください)


◆副会長 高綱睦美(愛知教育大学)

 このたび副会長を拝命した高綱睦美と申します。下村会長の下、本学会が
これまで以上にキャリア教育に関心のある会員のみなさまにとってより実り
ある場になるよう、微力ながら尽力してまいりたいと思いますので、何卒
よろしくお願いいたします。
 本学会の名称でもある「キャリア教育」という言葉は、近年ずいぶん社会の
中に浸透し、新学習指導要領においても重要な教育活動として位置づけられ
るようになりました。そこに至る道のりには本学会を支えてこられた諸先輩
方の様々な場面でのご尽力があったからこそと思います。私はそうした時代
になったからこそ、今一度「キャリア教育」とは何を目指す教育活動なのか、
学会活動を通じてみなさまと共に考えていきたいと思っています。
 かつて本学会のニューズレターにおいて「『キャリア』をどう訳すのか」
という特集を組み、先生方に原稿をいただいたことがありました。その頃から
すでに15年以上が経過している今、社会はさらに変化し、「キャリア」のとら
え方も変化していると思います。就職や進学という人生の重要な節目における
選択はもとより、生きているすべての人が「生きがい」を感じながら自らの
「キャリア」を形成していくことができるよう、会員のみなさま方それぞれの
お立場や研究領域の知見を持ち寄りながら、異なる価値や考えを認め合い、許
容しあえる関係の中で、学問や研究を通じて社会に貢献できる学会でありた
いと考えています。
 そのためにはいうまでもなく会員の皆様お一人お一人の力が不可欠です。
会員一人一人のキャリアを大切にしつつ、「キャリア教育」を通じて社会に
貢献できる学会としてさらなる発展をしていくためにも、何卒ご協力のほど
よろしくお願いいたします。


◆事務局長 京免徹雄(愛知教育大学)

 このたび、事務局長を拝命いたしました京免でございます。3期目(5年目)
に突入し、日々の仕事については以前に比べると慣れてきましたが、引き続き
学会の発展に貢献できるよう気持ちを新たにしております。
 このニューズレターの特集企画をいただいた際に、事務局長の使命とはい
ったい何なのか改めて考えてみました。学会会則をそのまま引くならば、下村
会長あるいは高綱副会長の「指示に基づいて事務を処理する」のが事務局長で
あり、会員のみなさまが滞りなく学会活動に携わることできるよう、縁の下の
力持ちとして支えるのが最大の本務であることに疑いの余地はありません。
 一方で、渉外を担う事務局長は立場上、学会員ではない方々とやりとりする
機会も非常に多いです。その際に、キャリア教育の「価値」および日本キャリ
ア教育学会の「価値観」をきちんと伝えられる存在でありたいなと強く思いま
した。伝道師としての役割を果たすべく、一会員としてキャリア教育の研究・
実践にも今以上に励んでいくつもりです。
 幸いなことに、永作事務局次長、小境事務局幹事、藤原事務幹事という心強
い仲間たちもおりますので、お互いに協力して業務を遂行していきます。ただ、
学会運営というのは執行部や事務局だけで進めるものではなく、会員の皆様
と一緒につくっていくものだと考えます。どうか忌憚のないご意見を、お寄せ
いただけますと幸甚です。


◆事務局次長 永作 稔(十文字学園女子大学)

 このたび、事務局次長を拝命しました。十文字学園女子大学の永作稔と申
します。先の三村会長体制から事務局長を務めてきてくださいました京免先
生のご負担を少しでも多く分担できるように精一杯努めてまいります。若輩
者ではございますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。