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ニューズレター 第100号(2018.5.11発行)

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 日本キャリア教育学会ニューズレター 第100号(2018.5.11発行)

                   発行:日本キャリア教育学会 情報委員会
                     https://jssce.jp/
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■ 【コラム】 一つの道
              国際文化理容美容専門学校国分寺校 日高淳
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 「お客さまから生涯にわたり『唯一無二』の存在として必要とされる存在
であり続けたい。そのために精進していきたい。」昨年末に開催されたシン
ポジウムで、勤務校の卒業生がパネラーの一人として登壇し、美容師として
の志を熱く語ってくれました。
 彼女は、専門学校時代のクラス担任によると、派手さやコンテストで活躍
したりすることもなく、どちらかと言えば目立たない学生だったとのこと。
しかし、現在は入社数年でトップスタイリストとして活躍しています。
  厚生労働省発表で、美容師免許登録者は50万人に迫る勢い。お客様から選
ばれるために、華やかな技術コンテストやトレンドの情報発信力が注目され
る業界です。従来は、厳しい下積みを経る徒弟的な業界とされていましたが
近年は、人材育成の在り方も変化が見られるようになりました。
 キャリア教育元年の2004年、東京・多摩地区では「多摩地区専門学校チャ
レンジプログラム」がスタートしました。これは多摩地区高等学校進路指導
協議会からの要望を受け、多摩地区専修学校協議会(加盟校うち12校)が高
校生向けの授業を継続的に受講できるプログラムを提供するものです。
  前述のシンポジウムは、隔年でその成果報告の場として両協議会主催で開
催されており、勤務校でも例年30人程の高校生がこのプログラムを受講後に
入学もしています。シンポジウムでは、パネラーとして高校生、専門学校生
も登壇し、改めて、卒業後の長期的なキャリアを築くための土台となる職業
理解を深める「啓発的経験」の重要性を再確認できました。
 自身、「夢と希望を抱き、覚悟を持って職業を選択し、前向きにそしてひ
たむきに自分の道を歩む若者たち」を目の当たりにして、誰もが掛け替えの
ない「唯一無二」のキャリアを築けるために、専門学校においてどのような
キャリア教育が望まれるのか、その方法を模索しています。
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